まったく。幸せそうな顔しちゃって。
娘からしたら複雑な気分だわ。
「俺の嫁さんは今日も綺麗だな」
「やだ、星ったら」
甘甘なお父さんの台詞にお母さんは頬を染めて、お父さんの背中を叩いた。
「うん、綺麗だ」
お父さんとお母さんは見つめ合う。
完全に二人の世界だ。
「相変わらず、二人共仲良いね」
笑って見られるおじいちゃまがすごい。
そりゃ、ね。
仲悪いより良い方が良いわよ?当然。だけどねーー……。
「今ごろ星愛(せいな)は喜んでるわよ。万年新婚夫婦見なくて済んで」
「はは。星愛ちゃんが言いそうな台詞だね。ーー僕も奥さんに会いたいなぁ……」
遠い北の大地にいるおばあちゃまに思いを馳せているんだろうか、……切ない。
今、おばあちゃまは二つ年下の妹、星愛と北海道にいる。
星愛。
私とは正反対の、妹。
……。
妹のクセにお姉ちゃんより背が高いなんて!!もうっ。
そう。妹を思い出してスタイルの違いに嘆きたくなる。
お父さんもお母さんも背が高いのに、何故か平均身長より低い私は150cm。
だってお母さんは170あるし、お父さんも180あるんだよ?
普通に160はあっても良いじゃない!!
な・の・に!!
150の私。はぁ……。
妹の星愛は170あって、スラリとしたモデル体系。
顔も整っていて……、キレイ系?性格もあるけど、クールビューティーっていうヤツ!な星愛と、お父さん、お母さんの三人が並んでいると当然目を引いた。
みんな顔良かったから。いわゆる美形家族。
なんだけど、
「私だけ違うんだよね~」
あの三人が優雅でキレイな白鳥なら、私なんてリスよ。
系統違いな小動物。
お母さんと星愛は顔が似てて、あぁ親子だって分かるけど、私は違う。
私はお母さんの方のおばあちゃまに似てるから。
嫌なんじゃないよ?
好きよ?おばあちゃま。
おばあちゃまは可愛らしいもの。守ってあげたくなるタイプ。
だけどね!!
私は違うのよ。
おばあちゃまみたいに可愛くない。
愛嬌がないのかなー。
なんか、足りないんだよね。
不満はないよ。おばあちゃまに似てて。
だけど不服!!
だって不公平じゃない!?
似てるおばあちゃまは可愛くて、私は可愛くないんだから!!
コンプレックスを思い出してムカッとなった私は八つ当たり気味にレタスを突き刺す。
「……。どうかしたかい?」
私はにっこり笑って。
「何でもないわ、おじいちゃま」
そしてもしゃもしゃとレタスを食べる。
その姿はやっぱり小動物。
ウサギに似ていた。と、思う。

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